無機塗料とは無機物を主な成分とする塗料のことです。
塗料に使われる無機物はセラミックやケイ素が多いですが、他にもガラスやタイルといった成分が使われるものもあります。
無機塗料が無機物を主成分とするのに対し、有機塗料では石油などの有機物を主成分とする樹脂が使われています。
ただし、最近では無機物のみを成分とする純粋な無機塗料は少なく、多くの製品は有機物を成分として含んでおり、ハイブリッド塗料が主流となっています。
●耐久力の高さ
無機塗料には紫外線を浴びると劣化する樹脂がほとんど含まれていないため、高い耐久力を持っています💪
●カビやコケが発生しにくい
カビやコケが発生しにくいというメリットもあります。
無機塗料にはカビやコケの養分となる有機物が含まれていないからです。
外壁の中でもカビやコケが生えやすい湿度の高い場所や太陽光が当たりにくい日陰の箇所の塗装に適しています。
●不燃性に優れている
無機塗料は有機物を含んでいないため燃えにくいという性質があります。
ただし、有機物を含む無機ハイブリット塗料に関しては全くの不燃性というわけではないので注意が必要です⚠
●汚れにくい
無機物を主たる成分とする無機塗料は静電気が発生しにくいため、ホコリなどの汚れを防止する効果があります。
また、水に対する親和性が高いので、雨が降ると汚れも一緒に流れていきます☔これは外壁と汚れの間を水が通っていくためです。
▲高価格
有機塗料に比べて高価格なのがデメリットの一つです。
とは言え、性能の高さを考慮するなら費用対効果は十分に高いと言えるでしょう。
▲ヒビ割れしやすい
無機塗料での塗装はヒビ割れしやすいという欠点があります。
無機物を主な成分とする塗膜はとても硬く、外壁にヒビが入ると一緒にヒビ割れしてしまう可能性があります。
▲高度な職人の技術を要する
無機塗料での塗装は高度な職人の技術を必要とします。
つまり、塗装の出来映えが職人の腕前によって変わってくるのです。塗料の性能を最大限に発揮できる業者を選ぶ必要があります。
▲再塗装が困難になる場合も
無機塗料にはホコリなどの汚れがつきにくいというメリットがありますが、このことがそのままデメリットにもなってしまいます。
塗膜の上から再塗装しようとしても、塗料が馴染まずに剥がれやすくなる場合があるのです。
▲ツヤを消せない
無機塗料では基本的にツヤを消すことができません。
外壁のツヤを好む方なら問題ないですが、ツヤを好まない方にとってはツヤ消しできないのは難点かもしれません。