軒天とは、外壁よりも外側に突き出ている屋根(軒)の裏側の天井のことです。
軒部分の天井であることから、それを略した「軒天」という言葉が定着したと言われています。ちなみに、屋根だけでなくバルコニーやベランダの床の裏側の天井も「軒天」であり、時には「軒裏」といった呼ばれ方をすることも。
屋根や外壁のように目立たないため日常生活の中で目を向ける機会が少なく、それゆえに知らないうちに劣化症状が進んでしまいやすい箇所でもあります⚠
軒天には外壁を雨風⚡や紫外線🌞から保護したり延焼を防止するといった大切な役割があるため、定期的に点検をしておきたいところです。
そこで以下では、軒天に起こりうる主な劣化症状を5つ解説していきます。もしもご自宅の軒天が以下のような症状に当てはまったのならば、早めにメンテナンスを検討してみてください。
軒天は雨水や紫外線にさらされることが多いため、どうしても経年劣化によって色あせを起こしやすいもの。
色あせは軒天の耐久性や強度にダメージを与えるわけではありませんが、家の見栄えが悪くなるため、できれば塗り直しをしておきたいところです❗
なお、一般的に安ければ安いほど塗料は色あせしやすいと言われています。やや費用はかかりますが、色あせ防止効果の高い塗料を選ぶのもひとつの手でしょう☝
雨水やカビが原因で腐食を起こしたり、強風のダメージを受けたりして軒天材に破損や欠落が生じてしまうこともあります。
とりわけベニヤ板のように耐久性の低い軒天材や、ケイカル板のように衝撃に弱い軒天材を使用していると、欠けたり割れたりしやすいでしょう。
台風など自然災害が原因で破損や欠落が生じた場合は、火災保険を利用して補修をすることも可能です。契約内容によっては地震などの被害も火災保険でカバーできます。
ただし、加入されている保険プランによって補償内容も変わってくるので、一度確認しておきましょう。早めに保険会社に連絡しておくことも大切です❗
雨風☔や紫外線🌞に長期間さらされることで塗装が剥がれるというのも、軒天材によくある劣化症状のひとつです。
なお、塗装の剥がれは経年劣化が原因とはかぎりません。塗装したばかりでも、その方法に問題があったり悪質な業者に手抜き工事されると、施工不良を起こして早々に剥がれてしまうこともあります😨
塗装には見栄えをよくするだけでなく、軒天材の耐久性を維持するという役割もあるため、剥がれを放置しておくとカビの発生や腐食などの原因になってしまうことも…。
こうしたトラブルを避けるためにも、できるだけ早く塗り直しをしておきたいところです😃❗
腐食が進むと軒天の強度も耐久性も低下し、強風🌪などで破損や欠落を起こしやすくなります。
落下した軒天材が通行人にあたってしまうと、取り返しのつかない事故に発展してしまう可能性もゼロではありません。その場合、高額な慰謝料を支払わねばならない可能性も…😨
腐食は放置してはいけない劣化症状にあたるため、早急に業者に補修を依頼しましょう。腐食の具合によっては、張替え工事ではなく増張り補修を採用できるケースもあります😃
経年劣化や腐食・強風による被害などで、軒天が変形して反り返ってしまうことがあります。
反りが生じると歪みや隙間が生じ、構造的にもろくなってしまうので要注意。大きなトラブルが発生する前に、適切な補修をする必要があります❗❗